02

あの出会いから、暫く経った。
残夏とは、お互いあの会話などなかったかのように接している。
やっぱり、未だにあいつの本当の笑顔は見れていない。
まぁ、そう簡単に見れるとは思っていないけど。


いつものようにラウンジで朝食(勿論カレーうどんだ)を摂っていると、急に扉が大きな音を立てて開いた。
それと同時に、聞き慣れない男の声が。
「おはようブタども!昨夜無事帰還したぞ!」
いや誰だよ。
仮面をつけた、謎の男がそこに立っていた。
その後ろには、メイド服を着せられたカルタもいる。
「かげたーん」
固まる住人をよそに、残夏がその男に近寄った。
どうやら、残夏達の幼馴染みで凜々蝶の婚約者らしい。
そういえばそんな奴もいたなぁ、残夏達の幼馴染みっていうのは初耳だけど。
まさかこんな奴だとは…まぁ悪い奴じゃなさそうだしいっか。




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台詞は漫画からそのまま引用してますが、ハートは出ないのでやめときました。

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