※アフロディ成り代わり・女主





「おぉおーー…！
なんということでしょう?!」



―――――ＦＦ全国大会準決勝
世字子中対王牙学園の一戦は
信じられない結果になってしまったぁああ！



実況の角馬王将さんが、マイク越しにそう叫んでいました。え、ちょ、ちょっと待ってくださいよ。こんなの聞いてないですって。あ、どうもこんにちは。わたしは亜風炉なまえといいます。言うまでもなく、亜風炉照美くんの成り代わりです。てるみんかわいいよ、てるみん。とか思ってた、危ない人間だったわたしですが、成り代わりとなると、話は別ですよ。だ、だって、ナルシストにならなきゃいけないし、神のアクアとかいうヤツ飲まなきゃいけないじゃないですか。第一わたし、女の子だから！超次元サッカーとか、出来ないから！とか言いたいことはいっぱいあったんですが、どんどんどんどんストーリーは進んでいってしまいました。だから、わたしはこの試合終わったら、雷門に「これが神の力だ！」みたいなことをしにいくくらいかなあって、考えていた訳です。はい、もうこの運命諦めてますよ。



でも、



「俺たちは鬼だ
神をも喰う鬼だ
オペレーションオ…」
『ちょっと待ってください！』
「…？」
「なんで動けるんだ、お前?!」
『お前じゃあーりーまーせーんー！
わたしには亜風炉なまえっていう立派な名前があるんですー！』
「ちょ、ちょっとなまえさん、敵に向かって何を…！」



オーガ戦があるなんて、聞いてないってばよ！



「何を、言っている……？」



いやいやいや、バタップもミストレもエスカバも好きですけど！オーガ戦は、映画の話であって、アニメ原作とは直接関係のない話だったから、わたしには関係無いと思ってたわけなんですよ。それなのに、この状況は一体…？



『あー、もう！
わたしの今までの頑張りをどうしてくれるですか！
雷門と戦わなきゃ、第二期にすら入れないでしょうが！』
「なまえさん…？」
「え？
まだ神のアクア飲んでないですよね？
な、なんで動けて…！」
『え？
なに、みんなそっちに驚いてるんですか？
わたしの発言は無視？
無視ですか?!』



確かにわたしはてるみんの代わりだから、金髪美少女ですよ。見た目だけはいいかなって感じなだけで、中身は成り代わる前の普通の馬鹿のままなんです。だからね、えーっと……その、オーガ戦の場合を考えてなかったわけですよ。それに、



『正直なところ、オーガとかドストライクなんですけど！
わたしにはすはすさせてはくれないのですか！
神様のコンチクショー！』
「なまえさん、よく分かりませんが、本音がだだ漏れです！」
「相変わらずのマイペース、ですね……」
『わたしはわたしです！
たとえ相手が強敵だったとしても、屈しない！―――――だから、』





『ボケをかましていいのは、わたしだけなんですからね！』





「今一瞬かっこいいこと言ったと思ったのに！」
「やっぱりなまえさんはなまえさんだな…」
「貴様ら、無駄口を叩いている余裕があるのか？」



目の前でバタップが呆れ顔で立っているのですが、すみませんがわたしは通常運転で行きますよ？見た目美少女だからって、中身まで可愛いだなんて、誰が言いましたか？先程も言いましたように、わたしは中身は前の馬鹿のままなのです。断じて変態ではありません。馬鹿で変人ではありますが。え？変わらないですか？そんなばかな…！



「亜風炉なまえ、」
『はい？』
「何故だ、何故動ける？」
『はあ、
皆してわたしの発言を総無視なんですね』
「なまえさんが神のアクアを必要としない理由が、今分かった気がします！」
「元々の身体能力が高いのか、これはデータにない…?!」
『いじめですよ、これは軽くいじめです！
いじめっていうのは、相手が嫌な気持ちになったら立派ないじめなんですよ！
そこのところ、理解してますか？』
「お、おいバタップ！こうしている間に、相手側が回復してるぞ！」
「なに?!」
『そもそもいじめに軽い重いは無いんですけども！
スルーだって、傷つくんですからね…？』
「あ、なまえさん泣かないでください！」
「やっぱり無理してるんですよ！
身体に悪いですから、もう諦めて負けましょう？」
『………』



あれ、どういうこと。わたしが馬鹿なことは十二分に自覚しているのだけど、なんだこのカオス。会話が噛み合わないというか、皆して酷いです。思わず黙って俯いていると、何やら聞こえてきました。む？



「オペレーションオ……」
『だからちょっと待ってくださいってば！』
「またお前か、亜風炉なまえ…！」



さあここまでくれば、皆さんもうお分りでしょう？そうです、この会話はわたしの中で解決策が見つかるまで―――――










繰り返されるのです



(なまえさん、俺たちはなまえさんの身体が心配です！)
(だから、無茶な事はもうやめましょうよ！)
(皆、悪役の筈ですよね？！
滅茶苦茶優しいじゃないですか………って、ちがーう！)
(うるさいぞ亜風炉なまえ！)
(邪魔しないでくれる？)
(わたしからすれば、貴方達が邪魔です！)
(なんだと…！)







敬語口調の子って可愛いですよね( ´艸｀)
あ、わたしだけですか…！
名前を書いてないのは、決して世字子のキャラの名前が分かんなかったとかそんなんじゃないんだからね！とか言い訳を…
オーガはバタップとミストレ、エスカバが喋ってるイメージです
ちょうど書き始めた時期に、テレビで映画やってくれて
めっちゃ助かったとかまた言い訳を…

お待たせしました！
こんな低クオリティで宜しければ貰ってやってください！

前サイトの３周年企画：スイカさまのみフリーでした。




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