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いつも通り、有人は朝練に行くわけだから、私も必然的に部活に参加し監視をする。

綱吉(と言っても私もだが)は日中は学生をしているため

毎晩徹夜で本業の書類事務(だけで勘弁してもらってるから量が多いが)をやっているから、朝が半端なく弱い。

その為というか、私とは違って綱吉はボスな訳だし

正規の担当は私なわけだから、と今は私だけが仕事中である。

まあ、この後綱吉は贅沢に車で来るんだろうな。

別にムカついたりなんてしてないさ、決して。



有人と親しい仲の人は、護衛だと知っているから普通に接してくれているけど

今は生徒として、なわけだから、若干何しに来たくらいの視線を集めてしまってはいるが。

怪しい気配はない。

おかしいな、いつもなら二勢力くらいは必ず居るというのに。



「鬼道、パスだ!」

「…、シュートだ豪炎寺!」



ピッチ内の有人は味方からのパスを受け取り、豪炎寺青年のアシストをした。

回転しながら飛び上がった豪炎寺青年の身体は、綺麗に着地した。

もちろん、華麗にシュートが決まった後だ。

朝から元気だなあ。

そして思った。



「豪炎寺青年って、長くて言いにくいから修也でいいか?」

「?」

「おいファーストネーム、勝手にピッチに入ってくるな」

「しょうがないだろ有人
言いにくかったんだ」

「はあ、…お前のマイペースさには惚れ惚れするよ」

「どうも」



どうせ目立つならとことん目立ってしまえ、と自棄になった私と

有人が軽く漫才のようなやり取りをしていると、ポーカーフェイスに不思議そうな目を浮かべた豪炎寺青年は、短く「構わない」と答えてくれた。

やべえ、かっけーぞこいつ。

なんかときめいた。



「ありがとな
私のことは好きに呼んでいいぞ」

「ああ、分かった」

「………やべえ、修也まじでかっけーわ
尊敬する」



思わず修也の頭を撫でると、隣で有人が顔を歪めた。



「ああ、ごめん
ポーカーフェイスには弱いらしいんだ、私」



キャラ崩れして、悪かったな。

綱吉、今私人生初の謝罪文書こうと思った。





 




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