50 M1911A1とデザートイーグルを地面に向かって放ち、その反動を利用して空中へと移動した。 そのまま、トレイズへと弾丸を放つ。 ―――――カキン、! 続けて弾丸を打ち続けるも、器用に回避したり 鎌で跳ね返したりと さっきまでのヤツとは、まるで別人のような 素早い、動きをし始めた。 それがまた、闘い慣れたマフィアのような テクニックが感じられる動きなのだから、驚いた。 よく見れば、ブーツからは嵐の炎が吹き出ていて。 Fシューズ(フレイムシューズ)に似てるな。 なるほど、それで動きが速くなったのか。 うん? 嵐の炎だと? もしかして… 「嵐属性のダークサイズに、霧の炎をコーティングしてるのか」 「ありゃ、もうばれちゃったのかあ ざーんねーん」 ヤツは先程までとは違い、にひひっと怪しげな笑いを一つも零さない。 トレイズは、隼人が使うSISTEMA C.A.I.のように、 異なる属性の炎を組み合わせて闘う戦術を使うらしい。 この戦術は、普通の人間とは違い、沢山の属性の炎が体内に流れていることと 炎の属性を理解して使い分けることが出来なければ行えない。 こいつ、ちょっとは頭がいいみたいだな。 |