27 あれから念入りに毎日メンテナンスを行い、出来るだけ有人から離れないように動いた。 藍色の刺客が現われてから五日経った。 ヤツは、まだ動いてないようだ。 綱吉に依頼し、この間届いた資料には、可能性があるファミリーの一覧が載っていた。 一度目を通した。 違う、私の本能が感じた。 結構当たるんだよ、これが。 綱吉のブラッド・オブ・ボンゴレ、超直感なみに。 感じた通りに綱吉に伝えれば、俺も、と返ってきた。 「ぉ、おい! 聞いてるのか、ファーストネーム!」 「ん? ロンゴロンゴ文字の話だったっけ?」 大分心を許してくれたのか、有人と話す時間が増えた気がする。 ちょっとからかってやれば、軽く睨みが飛んできた。 蛙もびびる、蛇睨み。 残念、私は蛇より恐いものを知ってるからな、効かないんだよ。 例えば了平さんのつくる料理とか。 この間なんかピッツァとか言って、小麦粉の固まり出されたしな。 「ふざけてるのか! リュカをどうにか、し、ろ…っ!」 リュカに有人を頼み、シャワーを浴びて戻ってくると 有人はリュカに押し倒され、襲われていた。 あれ、おとなしい子だったはずなんだけどな。 有人の顔はびっしょり、汗とリュカの唾で濡れている。 リュカは、相当有人を気に入ったようだ。 |