25 昼休憩後、教室へ帰り席に着いた有人を確認し 綱吉へ、急用を伝えた。 藍色の髪をした読唇術を使いこなす刺客、 情報屋への捜査依頼を頼み、とりあえず見張りを再開した。 ヤツの気配は覚えた、もう大丈夫。 「…何をしよう、」 有人は放課後は部活動があるため、フィールドの外で マネージャー達と喋りながら見張り。 いこーる暇。 暇な時間には、弾詰まり等をしないように、念には念を。 武器のメンテナンスや軽く運動をするのがベストなんだけど、そんな人前で堂々と出来るわけが無い。 それに、円堂青年が懲りずに話し掛けてくる。 「あの、ファーストネームさんって呼んでいいですか?」 キラキラと目を輝かせ、ノートパソコンを片手に話し掛けてくる小さなマネージャー。 「好きに呼んでいい えっと、春奈…でいいかな」 「はい!」 一年の音無春奈、マックスがやかましの間違いだよ、と説明してくれた気がする。 そんな私達を静かに見ている二年、雷門夏未と 一生懸命に応援をする二年、木野秋。 この三人が、マネージャー。 なんて、乙女なんだ。 |