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・落乱

くのたま主。
変装が苦手で、立花先輩に教わりにくる。

「何故私に?
くのたまにも変装が得意なやつはおろう」
「そ、それはそうなんですが…
実は……」

あってもなくてもいいけど
イケメン事務員(男)がいて、くのたまは皆そちらに夢中。
慕っていた先輩方も皆そちらに行っていて
不器用でちょっとおバカなヒロインは勉強に追われてたら
そのノリを逃して現在ぼっち。

実はその男はよくある天女さまの男バージョンで
くのたまの先輩方は皆それに気付いていて
排除するために近づいている。
後でヒロインと先輩は和解するけどね

「純粋なあの子(ヒロイン)を騙すのは気が進まないけど
あの男(天女?さま)の毒牙にやられる前に消さなくてはね」

的な先輩方。
ヒロイン、めっちゃ愛されてる。

先輩方が側にいないのも不安だけど
この際被害を受けていない忍たまの方に預けておけば安心だし(といっても信頼してるわけじゃない
くのたまの中にいて変わってしまった先輩をみてショックを、受けるよりはましっていうレベル)
ヒロインも勉強になるしね!みたいな。



それか、ただ純粋に男に慣れてなくて
美しい分類に入る立花先輩なら
変に男として意識しなくていいのでは?
と、だんだん慣れさせていくための第一段階として
先生や先輩方からの命令。

手始めに男装でも教わって来なさいよ!
あんた変装下手くそだし!

まあどちらにしても
忍たまはヒロインに必要以上に関わると
何か災いが起こると言われていて
積極的に関わるのは立花先輩率いる作法委員会のみ。
もちろん災いとはくのたまによるいたずらである。





「綺麗な人だなあ…」
「そうか?」
「え?そ、その声…まさか……」
「あれ、なまえちゃん、仙子さんに会うの初めて?」
「仙子さん?
や、やっぱり…せんぱ、い?」
「そうだ
どうだ?私の女装は完璧だろう?」
「は、はいぃいい…!
あ、す、すみません!
見とれてたといえ、じろじろ見てしまって…!」
「(素直だな…
あんまり素直に言われると、こっちが恥ずかしくなる)」

ついでに女としても綺麗になれそうですよね。

上級生だと色とか絡んでくるので
三年生にしようかな!
男と話せなくて来年からどうするのよ!的な。