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  土門








ふわふわと漂うような感覚が、全身を包んでいる。今は、夢の中だろうか。意識がはっきりしない。頭はぼーっとする。瞼を上げろと脳に命令してみるが、うっすらとしか辺りが見えない。でもやっぱり見えるのは、自分の部屋の天井。あれ、違う…?


「あ、目、覚めましたか?センパイ」
「…んー?
ここ、へやじゃない…?」
「寝ぼけてるんですか?舌足らずでかわいいっすね」
「…?」


頭に優しい衝撃が来た。それはテンポよく、安心する温もりだ。この温もりに身を任せて、もう一度寝てしまいたい。
意識がまた深く沈んで行こうとした時、ふと頭が考える。はて、ここは何処で、今自分に話し掛けてきたのは誰だ。


「…ん、」
「まだ寝ててもいいですけど、もうちょっとで部活の時間終わるんすよ」
「……ど、もん、く…?」
「はい、そうですよセンパイ」





「え、土門くん?!なんで?!!」


目の前にあった顔は土門くんのもので。状況がよく分からないわたしはただ驚くことしか出来なくかった。
えー…センパイ覚えてないんすか?とこれまた困った顔の土門くんが、わたしの頭を撫でた。あれ?わたしが土門くんより小さいのは分かりきったことだけど、何だかいつもと違う感じがする。なんで、?


「オレが委員会終わったんで部室に来たら、センパイ、ベンチで寝てたんですよ
でもこんなかたーいベンチなんかで寝てたら体痛くなっちゃうかなーって思ったんで、膝枕しちゃいました」


しちゃいましたって、おい、かわいいなあ後輩よ。って、あれ?わたし今大事なところをスルーしちゃったような…?!


「膝枕?!
え、ごごごごごめん、土門くん…!」


何だか柔らかい気がしたのは、土門くんの膝枕だったのか。ああ、部活中に寝ちゃったなんて。しかも後輩に迷惑かけちゃったみたいだし。
慌てて土門くんの膝枕から頭を上げようとすると、何故がさっきよりも顔を近づけられた。


「オレの膝枕、いやっすか?」


例えるなら、捨てられた子犬のようで。悲しげな表情を浮かべてこちらを見られれば、自然と力が抜けてしまう。
正直にいえば、いやじゃない。むしろ気持ちいいくらいだ。運動部なのに、筋肉質なはずなのに、どうして土門くんの膝枕はこんなに気持ちいいんだろうか。


「あはは、それならもうちょっとこのままでいいっすよね
俺もちょっと練習サボれるし…なんちゃって!」
「…え?」
「センパイ、口から全部漏れてる」
「……いい今の、なし…!」
「あはは、センパイ顔真っ赤ー!」


本当におかしそうに笑うもんだから、何だか悔しくなって。細すぎる土門くんの腰にパンチしてみた。でもやっぱり運動部の身体には全く効かないようで、さらに土門くんはおかしそうに笑う。もう、


「先輩をからかうなー!」
「すみませーん」
「反省してないな、このっ!」
「わ、暴れないでくださいよ!センパイ落ちますよ?!」


そんなドジなことしないよ!と抗議しようとした瞬間、わたしの身体を浮遊感が襲った。あれ、


「っと!だから危ないっていったでしょー?」
「…あ、ありがと」
「もう、俺たち」















どっちがセンパイだか分かんない




(し、身長だけだよ!)
(センパイは性格も子どもっぽいっすよ?)
(こらー!)

(お前らサボっといて何いちゃついてんだ!)










新年は土門ではじまる!
と、いうわけでかなり俺得な感じですね(`・ω・´;)
大胆なことを出来る人といったら土門か一之瀬かなあって思って
新年早々、愛する土門くんにどきゅんされちゃうことにしました(笑)
今年もあいしてるよーー!
ちなみにお叱りは染おかんです。
夢主は一つ上なのですが
なんでいるのとか突っ込んじゃだめですよ…

13_01_09




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