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  不動





※不動・マフィアパロ



「い…った!」
「‥んだよ、…雰囲気の欠片もねえじゃねえか」



誰のせいだと思ってるの!

そういう思いを込めて睨み付けてみたが、あっさり鼻で笑われた。

所詮、わたしが彼に勝てたことなんて、一つもないんだけど。

ああ、友達の数くらいは勝ててるかな。




「お前…今変なこと考えただろ」
「んな、‥わけないじゃん」
「その間はなんだよ、その間は」
「何でもないってば」



なんか萎えたわ、とわたしの隣から立ち上がった彼は相変わらずの気分屋で。

板に付いているポーカーフェイスを崩さずに、わたしを視界から外した。



「あきのソレってさ、」
「…噛むヤツか?」
「うん、なんかもう癖になってるよね」



変なの。

そう呟くくらいの声で言えば、あきはまた不機嫌そうな顔に戻って、わたしの方を見た。

なによ、気にさわることだった?



「こうでもしねえと、お前どっか行くだろ」
「…ん?なんか言った?」
「別に」



もう、何勝手に不機嫌になってるの。

こっちだって、



「これ、地味に痛いんだからね
任務の時とか、出来るだけ健康体で行きたいのに」
「気になるほうがいいだろ」
「なんでよ…?」



あきが不機嫌そうだったから、わたしも何故か不機嫌になって。

対抗するように文句を言ってみれば、あきはまた顔を歪ませた。



「生きて帰る気になんだろ」










(普通はさ、女の方が何か渡して、「生きて帰ってきてね」って言うんじゃないの?)
(お前にそれが出来んのかよ?)
(まあ……そうですね)
(んじゃ、別にいいだろ)
(うん………よ、よくはないって!痛いもんは痛いんだからね?
あー、何か丸め込まれるところだった…!)
((ホントに雰囲気の欠片もねえな…))



そんなお前が好きな俺










そういえば初あっきーおなのでは…?!

本当はナルトのキバでやろうと思ったんだけど
そこまで詳しくないから…断念
しかも復活キャラでもあんまり書けそうじゃなかったから…断念

つまり、誰でもよくねという完全な俺得!


12_05_04




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