冷静に考えてみてくれ。

俺は、間違ってないはずだ。



●●Rays of love●●●


「和さん、お疲れ様です!」
「ああ、準太もお疲れ様。調子良かったな」

「へへ、和さんのおかげですよ〜v」
「ははは、実力だよ」

片付けを終えた後、二人で部室へと向かう。
先輩たちの夏が終わった今、日が暮れるのがすっかり早くなった気がするな…。

「次の主将決まるの、そろそろっすねぇ」
「ああ、そうだな」

「俺は和さんだと思いますよ〜! 一番頼り甲斐があるし!」
「そんなことないって。誰がなってもおかしくないさ」

褒めちぎる準太の頭をぐりぐりすると、へへっと照れくさそうに笑う。
そしてその後、切なそうな目で見上げてきた。

「あのー、和さん……」
「ん? 何だ?」

何か言いたそうに、でも戸惑うようにしている。
この姿を…俺は、何度見てきたんだろう。

「…何でもないス。それじゃ、先行ってますっ」
「あ、……」

結局は何も言われないまま、走り去られてしまった。

その行動に、少しだけツキンと胸が痛む。


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