●●アンインストール●●●〜4


「私ね、花井君が好きなの」

「……はい?」


突然の告白に、頭が真っ白になる。

目の前のこの人は、生徒会の会計担当の先輩で、部の予算のことで何回か喋ったことあるけど…本当に、ただそれだけしか会話してなかったのに。

喋ったのは数回、どれも部の話だけだったのに、どうしてそうなるんだ?
それに、今だって予算のことで話があるっていうから、こんなとこまでついてきたっていうのに。

俺の呆気に取られた顔を見てか、先輩はクスクス笑っている。
悪戯が成功したかのような笑顔で見つめられて、居心地が悪い。

「付き合ってる人、いないらしいじゃない?」
「それは……そうですけど」

それに、なぜか少しの罪悪感も感じて。



もうとっくにフラれた田島のことが、頭から離れない。


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