●●Codependence●●●〜3


「相沢、今なら無かった事にするから! だから離して!」
「無かった事になんてしなくていいよ。いいじゃん、どうせ明日にはいなくなるんだし」

「このっ、離せっ! だ、誰か…!」
「誰もいねーって。お前も見てきただろうが」

クスクス笑うだけで、俺の必死の願いに聞く耳を持ってくれない。
まさか、校内を歩いて周ったのは、誰もいないのを確認してたんじゃ…!

「…相沢、最初からそのつもりだったの…?」
「そうだよ。お前が『思い出作りしよう』って言った時から」

「巣山が来なかったのは…?」
「沖に手を回したんだ。今頃、二人で遊んでるぜ。まぁ、俺の真意は知らないでデートしてるんだろうけど」

「じゃあ、メールが来たってのは」
「そう! ぜーんぶ嘘でしたv じゃ、俺たちもアソボウかv」

ニヤニヤしながら、空いた右手で俺の腕をすーっと撫でた。
それにゾワッと悪寒がして、思わず身震いする。

ふざけんなよ、何で俺が相沢と…!


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