まだ ぐすぐすと泣いてる準太を抱きしめながら、俺がどれだけ準太を大事に思ってるかを話す。
俺と付き合っても、準太が幸せになるわけないと思っていた。
不釣合いだと思っていた。
勝手で悪いと思ってるけど、それでも欲しいと思ったことを伝えると、準太が赤くなって照れていた。
「…和さん、俺知ってましたよ？」
「何がだ？」
「和さんの、俺に対する気持ち。バレバレっすよ」
「…え？」
「知ってて、気づかないフリしてたんですよーだ」
「え、ええ…？」
へへっと笑いながら、準太が擦り寄ってくる。
赤くなった目からは、もう涙は流れていなかった。
「和さんが、俺を好きなことも、無視する理由も…。待ってたんです、いつか和さんから言ってくれるって信じてました」
「…え？ え、全部知ってたのか…？」
「はい。だって、和さんスゴイんだもん」
「何が？」
「和さんからの、ラブラブ光線ですよｖ」
「ら、らぶ…？」
「無意識ですか〜、もう！ みーんな知ってますよ〜だｖ」
「み、みんなって…！？」
「部員全員！ 俺たち、もう付き合ってると思われてたんスよ？」
「そ、そうなのか…」
…そういえば、利央にも同じこと言われてたな。
利央にバレてたからもしやとは思ってたけど…そうか、準太本人にも気づかれていたのか。
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