「それじゃ、ここでー」
「ああ、またな」

利央たちと別れ、また慎吾と二人になる。
沈黙の中歩いてると、慎吾が急に思いついたように「あっ」と声を上げた。

「イイコト考えましたよ、和の旦那」
「は? …何だよ」

「俺が、準太を誘惑するわ」
「…はぁ!?」

何がどうなってそうなるんだ?
相変わらず、何を考えてるのか読めないヤツだな。

「和己が動かないのは、準太も自分が好きだって自惚れてるからだろ?」
「…そ、そういうわけじゃ」

「だったらいっそ、準太が俺のになれば どっちも吹っ切れるんじゃねーかな、って思って」
「準太が、慎吾を好きになるわけない」

「どういう意味だよ!?」
「準太とそんなに仲良くないだろ?」

「まぁ、今は普通の先輩・後輩だけどよ。俺、そういうのウマイから」
「そういうのって何だよ?」

「ひーみちゅv」
「な!」

バチコーンとウインクしながら、さっさと歩いていなくなってしまった。

準太が、慎吾を好きに…?

そんな事はありえないだろうと思いつつ、
どこかウキウキしてるように見える慎吾の背中を見ながら、

嫌な予感が胸を占めた―――




to be continue…


***


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