「俺から言ったことだしな」
「……何が?」

「俺の手で終わらせればいいんだろ」
「だから、何の話だよ!?」

つい苛立った声を出してしまう。
それとは反対に、田島は変に笑ってて。

「なかったことにしようぜ」
「だから何――」

「別れてやるって言ってんだよ!!」


「え、……?」
「悪かったな、今まで付き合わせて」

今にも泣きそうな顔で言われてようやく、田島の言ってることが頭に入ってきた。
頭に入ってきたとしても、到底理解なんて出来るはずもない。

「はぁ!? 何だよ急に!」
「急にじゃねーよ!!」

「本気で言ってんのかよ!?」
「お前こそ本気だったのかよ!!」

「はぁ? わけわかんねー。せめて納得いくように説明しろよ!」
「るっせーな! もう付き合ってく意味ねーっつってんだよ!」

真っ赤になって怒鳴ってくる田島の言葉に、頭が真っ白になる。
その後も何かぎゃーぎゃー言ってるみたいだったけど、右から左へ流れてってしまう。それぐらいの衝撃だった。


付き合ってく意味ない、って。
それって田島が、もう俺のこと……。


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