それからというもの、田島のことが気にかかりつつも…メールしても気のない返事しかないわけだし、と半ば諦めてメールもしなかった。

クラスも違うし、田島は学校のすぐ隣に家があるから、一緒に登下校なんてこともできないし。
それに重ねて、日頃の部活のことだったり、クラスでの仕事やら監督や篠岡との打ち合わせやらで、つい。


つい、田島のことを放っておいてしまった。



部活終わり、一人部室に残って部誌を書いてると、さっき帰ったはずの田島が戻ってきた。
久しぶりに正面から顔見たような気がする、と思っていたのも束の間。

「ばか花井」
「……え?」

ボソっと言われたその言葉に、ヤな予感がした。

虫の知らせって奴だろうか。
嫌な緊張感が走る。


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