「田島がどんな気持ちなのか、考えたことあんのかよ!!」
「泉、離せって。な?」

浜田が、後ろから泉の両腕を押さえる。
それでも気が治まらないのか、泉はまだ暴れて怒号を浴びせていて。

「お前がそんなんじゃ、田島が可哀相だろ!!」
「泉、分かったから。な、ちょっとこっち来いって」

浜田が泉を懸命に宥めてる。
もしかして、浜田は『こう』なるのを予想していたのか?

「あいつが、どんな気持ちで『別れよう』なんて言ったと思ってんだよ!!」
「泉っ!!」

浜田が、大声で泉を止める。
けど、それも間に合わなかった。


(……今、泉はなんて言った?)


しんと静まり返る部室。皆、一様に泉の言葉に驚いているようだった。
俺も、もちろん例外ではない。


まさか別れていたなんて……知らなかった。


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