***
「…って事だから、相沢と巣山と3人で出かけて来るね」
「えぇ〜…? デートに誘おうと思ったのにぃ…」
案の定と言うか…そんなストレートにOKしてくれるわけないとは思ってたけど。
ムクれながらイジけてる水谷を、あの手この手で説得する。
結局は、次に遊ぶ機会の時に、水谷をうんと甘やかすことで了承してくれた。
うーん、泉と遊ぶって言った時よりはスムーズだったかな?
「で、どこに遊びに行くの?」
「まだ決めてないんだけど… たぶんボウリングだと思う。その後、ご飯食べるかもしんないなぁ」
「ふーん… まぁ、それぐらいならいっか!」
「何もやましい事しないってv」
ようやく笑顔になった水谷を見て、ホッとする。
友達と遊びに行くだけの報告だったのに、何でこんな必死になってるんだろう。あはは。
「じゃあ、次は絶対絶対、俺だからね〜!」
「はいはいv」
俺だって、水谷との時間は いくらあっても足りないぐらいだけど。
でも、相沢はあと少しでいなくなっちゃうんだし…友達を優先してもおかしくないよね!
・ ・ ・
「…え? アイツがOK出したの?」
「うん。水谷だって、ちゃんと言えば分ってくれるんだよ」
ていうか、そんなにビックリすることかな?
相沢は口があんぐりと開いたままだし、巣山は目を丸くして驚いてる。
二人とも、水谷を何だと思ってたんだろう…
「じゃ、水谷の許可も出た事だし、ぱーっと遊ぶか!」
「そうだな。ボウリングでいいのか?」
「あぁ。久しぶりだし、スコア取れるかなー。巣山はラクラクだろうけど」
「巣山は200超えるの、楽勝だもんね〜v」
相沢と二人でキャッキャしてると、巣山が「ハードル上げんな」ってツッコんでる。
俺も久しぶりだし、感覚思い出せるか心配だなー。
けど、ばんばんストライク狙うぞー!
* * *
[*prev] [next#]
2/7
【目次・SR・TOP】