恥ずかしさで四人を追い回している途中、織田がひょいっと俺を捕まえる。
制裁を邪魔されて織田を睨むと、やけにニヤついていて…
「な、何すんだよ?」
「おまえら、聞きやーv」
「は?」
「何だ?」
「こいつ俺のモンやねん。手ぇ出すなやv」
「な!?」
「おーおー、お熱いですなぁv」
「熱すぎて、火傷しそうですなぁv」
口々にからかわれて、ますます怒りの炎が燃え上がる。
織田も織田だ、何言ってんだこいつ!
織田も一発殴ってやろうかとじたばたしていると、それをサラっと交わして…あろうことか、またみんなの前でキスされた。
予想外の出来事に、織田以外の全員が固まる。
「な! お前ら、見せつけんなよ!」
「そうだそうだ!」
外野からブーイングがあがる。
俺の思考回路は、まだそこまで付いていけてない。
「…行こうぜ、もう」
「そうだな。何か丸くおさまったみたいだし」
「ばかばかしくなってきた」
「確かに」
口々に文句を言いながら、四人はいなくなった。
言いたい放題言いやがって、アイツら…!
「これで、あいつらにわざわざ言わんでもようなったなぁv なぁ、かの…グフッ!」
「…ンの、大馬鹿野郎!!」
織田のみぞおちにストレートパンチを決め、崩れ落ちた後にさらにトドメで蹴っ飛ばしてやった。
これぐらいやってもいいはずだ。うん。
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