* * *


「なぁ」
「…んぁー?」

昼休み。
窓の外を見ながらぼーっとしてる田島に声をかける。

三橋は阿部のとこに行ってるし、浜田はシガポに呼ばれていない。
問い詰めるなら、今がチャンスだ。

「なにー」
「花井、どうなった?」

田島から受けた相談。
『花井が俺を好きなのかどうか分からない』

聞けば、「花井に告白したのは自分からだし、好きの言葉もキスも抱きしめるのも、全部俺から」で。
花井から返してくれるのは滅多に無い、ってことだった。

『押してダメなら引いてみれば?』とアドバイスしたのは、二週間くらい前。
その答えを聞こうと話しかけたのだが、大袈裟なくらいにビクついてる姿を見て、確信がついた。意味なかったか、と。

「…田島、気にすんなよ。相手はあのクソ真面目なわけだしさ、その…」
「誰にも言うなよ?」

「え? あ、ああ……」
「別れてたんだ、実は」


……は?


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