・ ・ ・
「ちょっ、いてぇって! 織田! どこ行くんだよ!」
「……」
俺の罵声は無視され、腕を引っ張られてずんずんと連れて行かれる。
辿りついた先は、校舎裏にある体育館倉庫の目の前。
「なんだよ…? 何、考えてんだ…?」
「俺より女子のがええんやろ?」
「え…うわっ!」
「……」
ガラガラガラっと扉を開け、突き飛ばされて倉庫の中に入れられた。
そして、織田も入ってくるなり、扉を閉めてしまう。
倉庫上にある鉄格子の窓から、太陽光が少し入ってくるだけの暗い倉庫に、二人きり。
…嫌な予感がする。
「織田… お前、何考えて…」
「予想ついてるんちゃうの?」
言うなり、俺に覆いかぶさってくる。
疑心が確信へと変わり、次は恐怖が襲ってきた。
「や、やめろよ! 離せ!」
「誰がやめるかっちゅーねん」
俺の制服のシャツのボタンを引きちぎるようにして外し、倉庫のひんやりとした空気が素肌に冷たく感じる。
俺がじたばたと暴れても、織田は難なく俺の制服を脱がしていく。
目が据わってる。
織田が、怖い。
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