母 「あの人と一緒になったことも、アンタ達を産んだことも、私はこれっぽっちだって後悔してないの。どうしてだと思う?」
西広「んー…お父さんが好きだったから?」
母 「それも、もちろんあるわ。でも、ちょっと違うわね。後悔してないのは、『私自身が出した答え』だからよ」
西広「……」
母 「誰と一緒になろうが、子供を産もうが産むまいが、結局は 自分自身の人生。自分の人生なのに、他人が出した答えに左右されるのは、どこか無責任じゃない?」
西広「…うん」
母 「自分で考えに考えた結果なら、不思議と後悔しないものよ。もちろん、その出した結果に基づく行動が必要だけどね」
西広「行動、か…」
母 「お父さんには、私からうまく言っておくわ。アンタも、頑張って行動しなさいよ^^*」
西広「え? 考えなさい、じゃなくて?」
母 「何言ってんの。本当はもう、答えが出てるんでしょ?」
西広「…そ、それは……」
母 「アンタの母親、何年やってると思ってんの。それくらいお見通しですーv」
西広「……でも、その答えは」
母 「不安よねぇ。結末がどうなるのか」
西広「うん…」
母 「その気持ちごと、相手の方にぶつけてきたらどう? 考えた結果もある、一緒にいたい気持ちもある。あとの不安は、その人にとってもらいなさいv」
西広「…もう、簡単に言うなぁ」
母 「難しくしてるのは、アンタでしょv」
西広「そうかなぁ?」
母 「そうそうv ねぇねぇ、デザート頼みましょうよ。いつになく真面目に話したせいで、甘いのがほしくなってきちゃったわ!(メニュー:取)」
西広「ははは、うん。ありがと、母さん…」
母 「どうしたしましてv」
* * * *
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