+門+


西広「ゆうなちゃん、一人でどうしたの? ゆうと君のお迎え?」

ゆうな「………」

西広「? ゆうなちゃん?」

ゆうな「…っ、あの、はなしがあって…!」

西広「話、って?」

ゆうな「………」

西広「…ここじゃ、言えない事かな?」

ゆうな「……うん」

西広「それじゃ、幼稚園の中入ろうか? 2階なら誰もいないから、ね?」

ゆうな「……うん」



: : : :


+2階+和室+


西広「よいしょ、っと(座) …それで、お話って何かな? ゆうと君のこと?」

ゆうな「……うん、……」

西広「…何か、あったのかな?」

ゆうな「…あの、わたし…」

西広「うん…」

ゆうな「わたし… おねえちゃんだから…(うるうる)

西広「えっ!? ちょっ、どうし…!」

ゆうな「わたしっ、おねえちゃんだから…!(キッ!睨)

西広「…ゆ、ゆうなちゃ…?」

ゆうな「おとーと、まもるの…おねーちゃんだから…!」

西広「お、とうと…って…?」

ゆうな「…おとーとも、おとーさんもっ…せんせーのせいで、ないてるの…!」

西広「……、え…?」

ゆうな「おとーとも、おとーさんも、わたしがまもるの…! おかーさんと、やくそくしたんだもん!(ポロポロ:涙)

西広「……ぼ、僕…何か…?」

ゆうな「ゆうとも、おとーさんも、せんせーがお母さんになってくれないからって、ないてる…!(えぐえぐ)

西広「…!」

ゆうな「ほんとは、せんせー、お母さんになりたくないんでしょ! わたし、わかるもん!」

西広「そ、そんなこと…!」

ゆうな「ゆうとは、なかない子だもん! でも、せんせーのことで、たくさんないてる…!(ぐすぐす)

西広「……」

ゆうな「わたし、そんなの見たくない! おとーとのこと、まもらなきゃ…

西広「…っ、…ゆうなちゃ…」

ゆうな「だから…だから…、もう、おうち…こないで…

西広「…!!」

ゆうな「せんせーに、やさしくされても、こまるもん! わたしがぜんぶ、お母さんのかわりになるから…!(えぐえぐ)

西広「……ゆうなちゃん、僕は…」

 


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