ロマンチスト
気取るわけじゃないけど。

俺も少しは、
信じたい…かな。


●●Destiny Lovers●●●


「花井〜、見てみて〜v」
「何だよ?」

昼休み。
締まりのない顔で携帯を差し出してくるのは、水谷。

阿部は水谷に関わりたくないのか、我関せずで自分の携帯をいじっていた。

このテンションってことは、恐らくノロケだろう。
面倒くせぇと思いながらも、無下にはできずに画面を覗き込む。
見れば、そこには栄口とリスっぽいのが写っていた。

「可愛いでしょ〜v」
「ああ、リスな」

「リスじゃなくて、栄口の方!」
「何だよ、お前ウゼェよ」

正直に言えば、ガーン!って顔でビックリしてる。そのリアクションにビックリだっつーの。自分がウザくねぇとでも思ってんのかよ。

「何でさ、こんなに可愛いのに!?」
「はいはい、分かったって」

「こないだねー、動物園行ったやつだよーv」
「…ほとんど栄口メインで撮ってんじゃねぇか。何しに行ったんだよ」

呆れながら言えば、阿部にも聞こえてたのか深く頷いている。
そういや、阿部も同行してたな、確か。


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