どっちが よりエロイかなんて、考えるまでもない。

そんなの、
俺に決まってるんだ。


●●Love Installation●●●

田島と仲直りして、みんなに電話かけて謝って。
やっと一息ついてからというもの。

じゃ、帰るか、っていう雰囲気にはならなかった。
今すぐ離れてしまうのは、何だか寂しいような…物足りないような気がして。

それは田島も同じだったようで、俺が「部室にでも行かないか」と誘ったら、二つ返事で了承された。


で、今はこんなことしてるわけで。


「はな、い、……」
「黙って……」


取り戻せたことによる興奮からなのか、今まで溜まっていた気持ちを吐き出そうとでもしているのか。

まるで打ち合わせでもしていたかのように、二人きりになった瞬間 呼吸もままならない程の深いキスを繰り返していた。
時折、田島が苦しそうに顔を背けるけど、その一瞬さえも惜しい気がして、すぐに追いかけてまた塞いでしまう。

俺の首元にまわった両腕が、頼りなげに震えていた。

「ま、待って、…死ぬ、って…!//」
「鼻でしろって……」
「んむ、……っ」

追いつけてないのは分かってる。
分かってるけど、でも離したくないんだ。

阿部に殴られて口の中を切ったソコがチクっと痛むけど、そんなのどうでもいいぐらいだ。
傷の理由も知ってる田島は、たまに舌で伺うようにソコを撫でてく。


暗い部室。
電気もつけられるけど、それで誰かが見回りにきたら面倒だし。

窓から洩れてくる月の光と、近くの電灯の明かりだけが頼りだ。
この暗さも手伝ってるのかもしれない。

今の俺が、こんなに興奮しているのは。


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