もう、絶対。

こんなの
用意しないんだからな。


●●SWEET TIME●●●



「お、おじゃましまっす!」
「はは、どうぞー」


ちょっと緊張しながら律儀に頭を下げる水谷に、少し笑いながら部屋に案内する。
初めて来るわけじゃないのになぁ。
まぁ、付き合うようになってからは初めてなんだけど…!

「栄口が風邪で倒れた時以来だなぁ、この部屋…!」

「そっか。ゴメンね、あん時は迷惑かけて…」

「へへ、全然迷惑じゃなかったよー!」

ベッドに背を預ける形で、水谷が床に座る。
座布団とかないから、クッションを渡して「それに座っていいよ」と言うと、また途端に嬉しそうな顔。

ただクッションあげただけなのに、いちいち反応する水谷が本当に可愛いなって思う。こんなの言ったら怒られちゃいそうだけどね。

「今飲み物とか持ってくるね」
「あ、俺も手伝う!」

「大丈夫だって、二人分なんだからさ」
「……へへ、二人分〜v」

また嬉しそうにニコニコしちゃって…。
それが何だか恥ずかしくて、台所へと向かう為に部屋を後にした。





* * *


[*prev] [next#]
1/6

目次SRTOP






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -