後ろの刺激も十分気持ちいいけど、やっぱり前も触ってほしい。
織田の左手は腰を支えているし、右手は乳首を弄っていて忙しい。
決定的な刺激がほしくて、俺が自分で前を触ろうとすると、すぐに気づかれて咎められた。
「っ、…アカンて、まだや…」
「…も、ダメだ、って…!」
「アカンっ…、も、ちょっと…っ!」
「あんっ、も、イキた…いっ!」
ちょっと触ったらすぐにイキそうなソレに触ることは叶わずに、両手を織田に押さえつけられる。
このままじゃ狂ってしまう、と思いつつも、どうにも動けずにまた涙が溢れた。悲しくてじゃない、気持ちよくて止まらないんだ。
「叶、好きや、好きや…!」
「んっ、ん、はんんっ…!」
答えたいのに、呼吸するので精一杯でうまくいかない。
せめて、と織田を強く引き寄せれば、受け入れてるソコに思わず力が入ってしまった。
それに、織田が一瞬気持ち良さそうに唸った。
「んっ、おだ、きもちーのか…?」
「……ん、ええわ…っ」
俺ばっかりだと思ってたけど、織田も気持ちいいんだ。
それが嬉しくて、ソコをわざと締め付けた。すると、織田がまた気持ち良さそうに声を出してきて…。
「かの、っ、いじめんといてっ…!」
「…っん、おかえし、だっ…!」
調子に乗ってもっと締め付ければ、ふいにもっと腰を高く抱え上げられる。
それに驚いたのも束の間、今までよりずっと早い動きで俺のイイところを刺激してくる。
「はっ、はっ、…くっ」
「ああっ、あっ、んっ…!」
洩れる声が抑えられない。
揺れる腰が止められない。
生理的な涙が溢れてくる。
織田の「一緒に…っ」の声が聞こえたと思ったら、後ろだけじゃなく前も激しく擦られた。
「修悟っ…!」
「あああっ、っっっー…!」
名前を呼ばれ、
ぎゅって強く抱きしめられながら、
俺はあっけなく織田の手に熱を吐き出した―――
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