「でも、したら、キスできねーじゃん…」

俺の懇願に、織田が戸惑いながら赤くなった。
この顔、結構好きかもな…。

「それに、織田の顔も見れないし…前がいい…」
「わ、分かった…! 力抜いてな…?」

優しく押し倒しながら、脚をめいっぱい広げて、腰を高く支え上げられる。
目の前にある、怒張した織田のモノと俺のモノが視界に入り、カッと顔に血が上った。
でもそれは一瞬で、織田のが当てがわれた時には、視界は織田の顔だけになった。

「ん…、ンンッ!」

指よりもずっと容量のあるソレを受け入れながら、キスを受け止める。
織田の手は俺の前をゆるゆると擦っていて、少しでも力を抜けさせようとしていた。

前の刺激と後ろの刺激に、意識は朦朧としていく。
痛いんだけど気持ちがいい、苦しいんだけど嬉しい、いろんな感情が鬩ぎ合って落ち着かない。

「叶、上手や…、っ!」
「はぁ、はぁ、っ、ん、…」

必死に呼吸しながら、どんどん織田のモノが埋まっていくのが見えた。
ゆっくり、でも確実に入ってくるのが分かる。

織田の顔を見れば、眉根を寄せて熱い吐息を漏らしていた。
当たり前だ、そんな狭いトコに入れて、キツくないわけない。

織田にも負担がかかってるのは分かってるけど、なかなか力が抜けない。
痛い思いをさせたくないのに、と不甲斐ない自分に泣けてきた。


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