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「…よっ、お待たせ〜♪」
「おっせぇぞ。1分遅刻!」
「1分じゃん〜!」
「超腹減ってる時の1分は、1時間と一緒!」
ファレミスで待ち合わせて、メシ食うことになってたんだけど、いきなり泉の機嫌が悪い…ように見えた。
けど、ぱちぱちと何度も動く瞼が、実は上機嫌だと教えてくれる。
それはあえて指摘せず、ひんやりと涼しい店内に入った。
店員に案内され、窓際のテーブルに座る。
今日のオススメは〜、と店員が説明してる間、泉は素早くメニューを広げて自分の世界。
部活終わりだしな、当然と言えば当然か。
店員がいなくなった後、俺もメニューを広げる。
すると、もう決まったのか泉がメニューを見せ付けて指を差した。
「なに、もう決まったの?」
「うん、俺コレ。おろしハンバーグ。ボタン押すぞ?」
「え〜、ちょっと待ってよ。俺今開いたばっかだって」
「早くしろよ、おっせぇな」
そんな急かされると、逆に迷っちゃうのって俺だけ?
俺が選んでる間もずっと「早く早く」と急かされ、迷った挙句にオススメのチーズハンバーグにすることにした。
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