「カラスが鳴くから、かーえろ、っと!」
「そッスね。あ、そうだ。進路相談の紙、あります?」

「? あるけど…ほら、コレ」
「どーも。シャーペン、シャーペン…」

「へ? 何だよ、『調理師専門学校』って書く気か?」
「違いますよ。『榛名の嫁』って書くんスv」

「はぁぁああ!?// おま、紙返せっ!」
「ダメっす! まだ書いてないッスから!」


取り返そうにも、榛名のが足速いからなかなか追いつけない。
でも、あいつはちゃんと待っててくれる。

今までだってそうだ。
そしてたぶん、これからも。


遠い赤い空が藍に変わるのを横目で見ながら、
誰よりも近くで笑ってくれてるコイツと。



どこまでも一緒に、歩いていこう―――




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