「あの、加具山さん」
「…なに?」
「たぶん、会話がかみ合ってないと思うんスけど」
「え? 何が?」
「ていうか、俺が遠まわしすぎたんスかね…」
「? 何だよ? ゎっ!?」
またごろんと寝返りを打てば、いつの間にこんなに近くにいたのかってぐらいの至近距離でビックリした。
おま、ここ外だぞ!? 何くっついてきてんだよ!//
「俺の将来の目標は、もちろんプロっす。それは今も変わりませんし、今後も変わらないッス」
「…知ってるけど?」
「でも、もう一個希望があるんス。それは…」
「それは?」
分からずに問えば、急に照れたように目を泳がせてる。
え、何だこのリアクション?
何か、俺まで照れるんだけど…。
「俺、嫁に貰いたいと思ってるんスけど…」
「? 女子アナ?」
「ちっげぇよ! アンタっすよアンタ!//」
「へ?」
あーもう!と言いながら、頭をわしわし掻き毟ってる。
え、嫁……アンタ=今は俺たちしかいない=お、俺に言ってんの!?
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