「何か、誤解されてるみたいやったから…」
「何が?」

「『触られるの嫌なんか〜』っていうクダリや」
「……//」

「嫌なわけちゃうやんか。叶とすることなら、俺は何でも…」
「じゃあ、何でいつも俺ばっかりなんだよ…」

じっと見つめながら問えば、織田が困ったように笑う。
なんだよ、いつもお前ばっか余裕かましやがって…。

「あんな、俺は頭ん中では、何度もお前んこと犯してんねん…」
「おか…!?//」

廊下に響かないよう、織田が耳元で囁いてくる。
それが、さっきまでの情事を思い出させるようで、かっと顔に血が上った。

でも、俺のこと、そんな風に思ってるんだったら…!

「せやから、叶に触られてイヤなことなんか…」
「…頭の中だけじゃなくていいのにっ、バカ織田っ!」

同じように耳元で、でも大声で叫んでやる。
それに織田が驚いたみたいだったけど、そのまま抱きついた。

何か知らないけど、何か…凄く、くっつきたかったから。


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