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バタバタと自室に戻り、枕に顔を埋める。
恥ずかしくてジタバタしてしまう行動を、同室の#name#が不審な目で見てきた。
そりゃそうだ。
でも、理由なんて言えない。
『織田のこと誘おうとして失敗しました』なんて言えるかよ…!
ベッドを高速でごろごろと転がってると、トントンとノックの音が聞こえた。それに#name#が返事しながら出てる。
そして、少しの笑い声が聞こえた。
「叶、お客さんですよー」
「…だれ?」
「お前の旦那v」
「え!?」
振り返り見ると、織田がクスクス笑って立っていた。
こいつ、俺が転がってるの見てたな…!//
「どんだけ転がるの早いねんv」
「さっきからこうなんだぜ。思春期か?v」
「るっさい! …で、何だよ? もう消灯時間だぞ…」
さっきのことが頭を駆け巡り、ついぶすっと突き放してしまう。
水無月はからかいながら部屋に戻り、俺たちは部屋の前の廊下に出た。
もう寝る時間のせいか、廊下には誰もいなく、シンと静まり返っていた。
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