「か、かの…?」
「俺には、触られたくない…?」
ちょっとだけ、ジャージの上からソコを撫でる。
何だかAV女優みたいな誘い方してるような気がするけど…でも、俺だって織田のこと気持ちよくしてやりたい。
「…叶、あのな…、ん?」
ガチャリと音が鳴り、吉がバタバタと部屋に戻ってきた。
ああ、今日もこれで織田との時間が終わってしまった。
寂しさと焦燥感で、俺は乱暴に織田から離れ、そのまま走って部屋を出た。
後ろから「叶!」と声が聞こえたけど…恥ずかしくて止まれなかった。
俺、何誘ってんだよ…!
****
「何だぁ? 叶、どうかしたのか? はははっ」
「いやー…ハハハ…」
吉が椅子に座りながら笑う。
はーぁ、もう生殺しやでこんなん…。
さっき触られたソコは、まだ落ち着いてはくれない。
当たり前やな、あんなんされたら、誰だって…。
「せっかく、いい情報が手に入ったっていうのに」
「…いい情報?」
「ああ、お前らにとっても、俺にとってもイイ話!」
「何やねん、それ…?」
「あのな、2学期になると……」
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