「…泉の体温、久しぶり…」
「ん… はまだ、ほんとにごめん…」

「んーん、俺もごめん… ちょっと拗ねちゃってた…」
「はまだは何も悪くない、俺が最初から素直に言ってれば…」

数日ぶりの浜田の温度に、体全部で甘えながら再度謝ると、浜田もすりすりと甘えてきた。
あったかくて、心地良過ぎる。ずっとこうしてたいと思う。
離れてた分もあるんだろうけど、くっつくだけで こんなに満たされるなんて。

ほわほわと幸せを感じてると、浜田も同じなのか「このままサボっちゃおうかv」なんて提案してきた。
時計を見ると、あと少しで授業が始まる時間だ。
名残惜しいけど、そろそろ戻らないとな…

「サボったら、また留年するぞ。だからダメ」
「えー! そこまでギリギリじゃないんだけどなぁー」

「出られる時は、出た方がいいだろ。俺の後輩になってもいいのか?」
「それは嫌です… 一緒に卒業するんだもん!」

えへへへと笑う浜田に、図らずもキュンとしてしまう。
普通に可愛いだろ、ちょっと。天使か、オイ。

「それじゃー、戻りますか。あーあ、まだくっつきたかったのにー」
「ダメだって言ってんだろ」

まだぶちぶちと文句言ってるけど、サボリなんてダメだ。
せっかく同学年になれたのに、後輩になんてさせてたまるか。

一緒に進学してって、一緒に卒業するんだ。

もちろん、卒業後も、
大人になってもずっと…ずっと、一緒にいるんだから。


「…その代わり、っていうか…」
「んー?」

「その… 今日は、家に行くからな!」
「! うん、待ってるね!v」




**END**


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