確認方法も古典的だな!
ぶっと吹き出したい所をグッと我慢して、浜田に「何してんだよ」と冷静にツッコむ。
浜田が痛そうに頬を撫でながら、「それはコッチのセリフだ!」って言ってきた。
「何か、二人とも変じゃね!?」
「何が?」
「いや、何つーか… こう、甘い?っていうか…」
「別に、いつも通りだろ。なぁ?」
「ああ」
「ええー…?」
しれっと言い放ち、また問題集に目を向ける。
それこそ、今の俺たちは甘い空気を無くし、いつも通りの空気に落ち着いてる。
それに、浜田が首を傾げながら 幻でも見たかのように不思議そうな顔をしていた。
またしばらくは勉強に集中し、梶か俺が浜田にちょいちょい教えながらの作業に入る。
浜田も、そろそろさっきのことが頭から抜けた頃かな…と判断し、またコーヒーを飲んだ。
それに、梶がチラッと見て気が付き、同じようにコーヒーを飲む。
さっきより甘くしてやんぜ!
「…なぁ、梶くん」
「ん?」
「ココが分かんないんだけどー…」
「どこだ?」
セリフは普通。声音も普通。
だけど、俺は梶の背中に片手を回し、梶も必要以上に顔を近づけ、脇腹に右腕を滑り込ませて密着してきた。
最初は気付いてなかった浜田も、数秒後に気が付いた途端に飲んでいたコーヒーをぶっと吹き出しやがった。(!)
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