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浜田も浜田で宿題に取り組み、唸りながら英語の長文を解読しようと四苦八苦している。
コイツも、どっちかっつーと理系だしな。
「なー、コレ分かる?」
「だから、一気に読もうとすんなよ。まずは熟語を探せって」
浜田のヘルプに、梶が半ば呆れつつも教えてやってる。
羅列されている英単語にちょいちょい丸を付けて、熟語の構成と意味を説くと、浜田が感心したように目を輝かせた。
「梶は教え方うまいなー! もうちょっと口調が優しいと満点!」
「口が悪くてすいませんね」
「え、褒めてんのにー」
「一言余計なんだよ」
ゆる〜い会話に はははと笑うと、梶が思い出したように俺に微笑んできた。
それに、浜田が「ん?」って顔してコッチを見てきて…うん、今がチャンス!
「梅は、どこか分からない所あるか?」
「いや、まだ大丈夫v」
「そうか。すぐに言えよ、懇切丁寧に教えてあげるから」
「ありがとーv」
…こ、こんな会話、今までしたことねぇ!
内心、梶の不自然な優しさに爆笑してると、浜田が唖然とした顔で口をポカーンと大きく開けていた。
ひ、ヒデェ顔…!
泉くんが見たら100年の恋も冷めるぞ!
「…梶こそ、分からないトコない?」
「ああ、大丈夫だ。優しいな、梅は」
お互いに微笑みあいながら ちらりと浜田を見ると、夢だと思ってるのか右頬を思いっきり抓っていた。(!)
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