不穏な空気はなくなったけど、これで安心ハイ終わりってわけにはいかない。
ここは俺の誠意も見せないと、と思っていろいろと喋ってみた。

栄口をちゃんと信用してることも、これからは浮気とか言わないようにすることも、しょうちゃんや泉ともたくさん遊んで下さいってことも。
すると、俺のウザイぐらいの必死さが伝わってくれたのか、栄口がふっと笑った。

「…あんまり束縛されないのも、嫌だからね?」
「へ?」

「だから…好き勝手してよって突き放されるのは、束縛されるよりも嫌だってこと!」
「…さかえぐちぃいいぃ〜!」

ちょっと照れながら言う栄口が、やっぱりどうしようもないくらい可愛い。
この可愛さが罪なんだよって言いたいけど、また不機嫌になられたら困るから言わないでおく。

1日半ぶりにギュッて抱きしめたら、腕の中で栄口が安心したみたいに擦り寄ってきた。

顔も可愛い上に、
行動も可愛いってどういうこと!?


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