「次終わったらお昼だし、一緒に食べようって誘ってみればいいんじゃない?」

「そうなんだけど…どうやって顔合わせたらいいのかなぁーって。朝もツンケンしちゃたし…」

はぁ、と困った顔をしながら1組に入る。俺も後に続いてノートを教卓に置くと、教室に居たみんなが わらわらと自分のノートを取りにやって来た。

「水谷が、栄口からの誘いを断るとは思えないけど?」
「そうかなぁー…」

人口密度が高くなった教卓から少し離れ、ドア付近に移動する。ふと時計を見ると、あと2分で次の授業が始まる時間になっていた。

「あ、もう戻るねー」
「あぁ、うん。ノートありがとね」

「うん。仲直りするんだよー」
「…はーい」

諭すように笑えば、
渋々ながらも笑って返事をしてきた。


さて、と。
俺が出来るのは ここまでだな。

ちゃんと仲直りできるかな…?






* * *


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