「ビックリしたなー!」
「はーぁ…」

あはははと笑う田島だが、せっかくの雰囲気をぶち壊され、深いため息が出る。
俺に安息の地はないのか…。

「なぁなぁ、はない〜v」
「ん?」

「まだちょっと時間あるぞ!」
「え?」

ニコニコと両手を広げられ、可愛さで目の前がクラリとした。
何の迷いもなくまた抱きしめれば、ふふふとくっついてくる田島。
あああ、この誘ってくる顔も可愛いぜ…!(…)

「んん〜v はない好きだぁ〜…」
「ん、俺も…」

また甘い雰囲気に戻り、頬を撫でつつキスを再開する。
触れればすぐに開く口に少し笑いながら、望み通りに舌を差し込む。

ねちっこく田島の舌を堪能してると、またも近くでガシャアアンと音が鳴った。

「か、監督!?」
「いったたた…」

「な、なな何してんスか!」
「あはは、ごめんごめんv 続けてv

そう笑いながらまたロッカーへ戻ろうとする監督のおさげを田島とひっつかみ、篠岡同様、部室外へポイッと投げた。(…)

ろくなヤツいねぇなと脱力してると、昼休み終了の鐘が鳴り響く。
えっ、ここで終わり!?

「あはは、鐘鳴っちゃったなー!」
「そうだな…」

また深いため息をつき、二人で部室を出る。
ポイッと投げた二人が重なって潰れてたけど、それを跨いで教室へと戻った。(…)


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