無事に帰ってきたノートを広げつつ、体育中の田島たちを見る。
長距離走をやってるらしく、半分が走り、半分が記録係としてタイムを計っていた。

しばらくボーッと見てると、軍を抜いて三橋と田島が早いのが分かった。
真剣に走る田島の顔もいいな…と思ってると、俺よりもガン見してる阿部が視界に入った。

恐らく三橋を見てるんだろう。
どこかハァハァしてるのは、気のせいだと思いたい。(…)


虚しい気持ちのまま授業が終わり、また騒がしい休み時間が始まる。
次は倫理だな、と教科書を探してると、凄い速さで田島が教室に飛び込んできた。

「はないー!」
「来るの早いな…」

ダッシュしてきたのか、少しの汗を光らせながら笑顔で飛びついてくる。
あぁ、さっきまでの虚無感が満たされていくようだぜ…!(※重症すぎる件)

「なぁなぁ、俺のこと見てただろー!」
「え? あぁ、見えたか?」

にしししと笑いながら頷く田島が、もう押し倒したいぐらい可愛い。

よし。
昼休みになったら、ちょっとだけエロエロさせてもらおう。(!)



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