こんなに可愛い田島だ。
ムラムラしてもしょうがないな、と結論を出し、隙あらば田島にちゅっちゅしているんだけども。(…)
「あー、時間だ! またなー!」
「あぁ」
まるで嵐のようにいなくなり、妙に寂しさが残る。
何となく胸んとこ触ってると、水谷が隣の席の椅子に座ってきた。
「ねぇねぇ、花井のラブ期長いよね!」
「そうか?」
水谷の言うラブ期ってのは、好きで好きでしょうがない期間のこと。
栄口や泉もかかってたらしいが、俺ほど長く続いてなかったらしい。
「こっちが元だったりして〜v」
「どうだかな…」
やけにニヤニヤする水谷が鬱陶しくて、適当に流す。
こっちが元だなんて…そんなことないだろ。
俺だって、この心境の変化に戸惑ってんだから。
「なぜ三橋にラブ期が来ないんだ?」
「知らん」
真剣に悩む阿部に、水谷が「阿部だからじゃないの〜!」ってからかってしまい…阿部が一瞬無表情になる。
あぁ、阿部の逆鱗に触れちまったな。
「ぎゃあああごめんなさいいぃい!」
「待てゴルァアア!!」
逃げ回る水谷を追い掛け回す阿部を見ながら、無意識にため息が洩れた。
もうすぐで授業始まるのに、うるせーな…と思ってると、必死に課題をやってた篠岡が舌打ちをして立ち上がった。
「うるせぇんだよお前ルァアア!」
水谷を阿部が、二人を篠岡が追い掛け回しているカオスな状態になっている。(…)
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