「気持ちーだろ?」
「うん!」

にへへと笑って応えると、阿部くんも笑って くしゃっと頭を撫でてきました。
それが、とっても嬉しいです。

ほら、やっぱり阿部くんは優しいんです。一人で涼むことも出来るのに、俺も一緒にここに連れてきてくれたんだもん!

「やっぱ夏はクーラーだな」
「うん!」

「…あ、そうだ」
「へ?」

クーラーの前から、大きな冷蔵庫の前へと移動して、そのドアをガチャッて開けました。
ここからは何をしてるのか見えなかったけど、ゴソゴソして何かを取り出してるみたいです。

「…じゃーん」
「? …あ!」

ニィっと笑って見せてきたのは、アイスでした。氷の、グレープフルーツ味のです!

「な、何で…!」
「隠してたんだ。いつかここに連れてこようと思ってて」

バレてなかったみたいだな、って笑う阿部くんは、最高にカッコイイです!
涼しいはずの部屋だけど、気温が上昇したような…ドキドキで体がポッと熱くなった気がしました。


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