***


「えへへ、おいしかったね〜v」
「ばーか!」

昼休みが終わって、教室へと戻る途中。歩きながら感想を言ってたら、赤くなってペシッと叩かれちゃった。
えへへ、照れちゃって可愛いんだから!

「…あ、ちょっと待って!」
「何だよ?」

「教室戻る前に、顔洗った方が…」
「? 何で?」

だって、すっかり目が潤んでるんだもん。
頬も目元もほんのりピンクになってるし…この色気振りまいてる状態で教室に戻したら、いろいろ心配だよ!

「…あ、栄口」

トイレに行こうと引っ張る俺と、何でだよって抵抗する栄口に声かけてきたのは、たまたまトイレから出てきた巣山。

そして、俺達の押し問答をしばらく見た後、「はぁ…」って深いため息をつかれた。
あれ? 何で?

「…栄口、顔洗って来い」
「え? 巣山までそんな事…」

「水谷、授業サボってまでするな。この、ケダモノ
「ケダモノって俺のこと!?」

…な、何か勘違いされてる?
ち、違うよ! トイレに連れ込もうとしてたんじゃなくて、巣山と同じように顔洗ってもらおうと思っただけなのに!

「栄口、お前は早く顔洗って来いって」
「え? う、うん…」

「ちょ、誤解なんだっtグハァ!

俺の言い訳は
あっけなく無視され、

巣山に問答無用で殴られた。


栄口も栄口で、
巣山のこと信じていなくなっちゃうし…!


もー!
何でこうなっちゃうの!?


神様のバカァァァアア!!





**END**(ここで!?)


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