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軽く後始末をして、今はじゃれにじゃれてくる浜田の腕の中。
俺はというと、さっきの自分の痴態を思い出してしまって、無言でされるがままの状態。ヘタに反論したら、デレデレしたこいつがもっとデレデレしそうな気がしてさ。
「すっげぇ可愛い〜…もう死んでもいい〜…」
「じゃあ死ね」
それだけ言ってもう寝ようと背中を向けたんだけど、今度は後ろからピッタリくっついてきて離れない。
なんだこいつ、そんなに先輩呼びがツボなのかよ。いや、俺もそれ知ってて使ったんだけどさ。前に浜田が言ってたし。
「ねぇねぇ、泉!」
「ンだよ。俺はもう寝んの」
「次はさ、浜田先生って呼んでv」
「呼ばん」
調子乗ってんじゃねーぞ。
その後も何度か「じゃあご主人様は?」「浜田社長はどう?」とかいろいろ提案してたけど、あくまで全面拒否。
誰が好き好んでやるかっつーの。さっきのだって、いっぱいいっぱいだったから、しょうがなくやったんだからな。
誰もお前を喜ばせようとしてやったんじゃねーっつーの。
「おやすみ、ばかはまだ」
「えー! …おやすみ〜v」
うなじにちゅくっとキスされて、しょうがねぇと俺も振り向いてお返ししてやる。それにまた浜田が悶えて何か言ってたけど、もう何か疲れたしシカトして寝る体制に入った。
…そうだ、
明日はコップ買ってこないと。
色違いとか、
お揃いとかにしてみようかな。
明日またここに来る口実が出来たことにこっそり喜ぶ。
夢の中でも、
アホといる続きが見れますように。
***END***
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