もどかしくて揺れてしまう腰に、浜田が生唾を飲んだのが分かった。
…そうだ。
お前が触らないってんなら、触りたくなるようにしてやる…!

「…、な、はまだぁ…」
「…ん?」

このアホは、俺の思惑に まだ何も気づいてない。
顔とか首あたりに何度もキスしてきて、手はまだ胸んとこ触ってるし。
浜田の顔がふわっと唇へと近づいた瞬間を狙って、お互いのモノを触っていた両手を離し、首に縋り付いて自分からキスを仕掛けてみた。

一瞬驚いたみたいに体がピクッてなってたけど…すぐに嬉しそうにして抱きついてきた。
俺が両手を離したことにすら気づいてなさそうだぜ。
ここらでトドメを刺しておくか。

「…、はまだ先輩…」

出来るだけ下心を匂わせるようにして、ちっさく囁く。それに、浜田が予想以上に驚いててちょっと笑った。
甘えてじゃれて、何度も「はまだ先輩」と名前を呼ぶと、目に見えて浜田が興奮してくのが分かった。

「い、泉…!」
「…先輩、好きだから…」

好きだから、触って。
吐息に乗せるようにして甘く囁けば、思ったとおりに俺のソコへと手が伸びてきた。

深すぎて激しすぎるキスを受け止めるのに精一杯なんだけど、俺も浜田のを触ってやる。俺ばっかってのはヤだし、元はといえば俺がコップ割ったのがいけなかったんだしな。

「泉、可愛いすぎ…っ」
「…はぁ、っ、っ、」

声はなるべく出さずに、解放に向かって身を委ねようとする。

すかさず浜田がティッシュ数枚を引き抜いて、ソコへ宛がい…二人同時に果てることが出来たのだった。






***


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