「ほら、ちゃんと持って…」
「このっ、…んぅ」
俺の拒否の言葉は、浜田の喉の奥へと吸い込まれていった。ぼやんとした頭では、うまく解決策など見つからず…結局は浜田の言う通りにせざるを得なかった。
だけど、やっぱり利き手じゃないと上手く出来ない。先に浜田だけでもと思ったのに、一緒にしないとダメだって咎められた。
…何かコイツ、ちょっと意地悪になってねぇか?
やっぱり、コップ割ったの怒ってたとか?
「ほら、自分のも…」
「ん、…はまだぁ…、っ」
お前が触ってくれよっていう意味で名前を呼んだのに、こいつだってそれは分かってるくせに、気づかないフリしてやがる。
この野郎、俺が大人しくしてりゃいい気になりやがって…!
「ダメだよ、お仕置きなんだから…」
「…へ?」
クスクスと笑われ、突起を摘まれる。押し潰されるようにして弄くられて、不覚にも声が洩れてしまった。
てか、お仕置きって…?
やっぱ、コップ割ったの根に持ってた?
え、それとも正夢になってんの?
「泉、もっと集中して…」
「集中ったって…」
そんな器用じゃねーっての!
右手に集中しても左手が変な感じに落ち着かないし、左手に集中すれば右手が止まる。
ちくしょう、お仕置きなんてちょっとでも望んだ俺がバカだった!
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