『お皿割っちゃったからな…お仕置きだぞ…』
とか何とか言って、浜田が俺にあんなことやそんなことをしたんだ!
でも、現実の浜田は扇風機に向かって「ワレワレハ〜 チキュウジンダ〜」って言ってやがる。それを言うなら宇宙人だろ。
「泉も一緒にやる?」
「やらん」
即決で拒否しつつ、ちょっと不満が残る。
夢の中の浜田は、結構強引で…でもかっこよかった。いや、今の浜田でも充分かっこいいんだけど、もっと男らしいというか、何ていうか…!
たまには、本当にたまには、強引に攻めてきてくれてもいいのにっていうかさ…!
…っても、まさか自分から『お仕置きしてほしい』なんて言えるわけねー。
されないなら されないに越したことねーか、と判断して、Tシャツの裾を持ち上げ、直接腹に風を当てることにした。
首振りに合わせて、ボワボワと膨らんでは しぼむTシャツにちょっと楽しんでると、いつの間にか浜田がガン見してることに気づいた。何だこいつ?
「…なぁ、ちょっと…」
「んぁー?」
間の抜けた返事をしながら、また浜田に視線を戻す。すると、いきなり熱烈なちゅーをかましてきやがった。
え? 何でこうなんの?
「ちょっ、…!」
暑苦しいから離れようとするんだけど、俺の力では到底適わない。
どこでスイッチ入りやがったんだコイツ!
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