栄口が机の上にうつ伏せになるようにして、懸命に深呼吸を繰り返してる。目に涙を溜めて耐えてる栄口は、少しだけ俺のS心を刺激してきた。いや、浮気とかじゃなくてな。

水谷は背中に覆いかぶさるようにして、耳元で甘い睦言を紡いでる。いつもの水谷じゃない…男の色気のようなものを垂れ流してる。
いつも見てる二人だけど、やっぱこういう状況になると変わるんだなって変に感心してしまった。

(はない…)
(…?)

こいつらの痴態に触発されたのか、田島が俺の足にアレを押し付けてきた。それは、俺が触ってた時よりも硬度を増していて、さらに焦ってしまう。
それを俺にどうしろと!?

「…っ、はぁ、…!」
「…んっく、ぅ…!」

一際大きく上がった声。
つられて見てしまえば、水谷が栄口の腰を持って…自分の腰をソコへと進めている。ああ、マジでヤりやがった。いや、分かってたことだけどな。

(…〜〜v)
(…ちょっ、)

あいつらに聞こえないように、田島の甘えを制止する。ここで俺が触ってしまえば、少なからずこいつも声を上げるだろう。そんなバレ方したら、もうあいつらと普通に接することなんてできない。

「…ん、入った…ぁ」
「…っ、ふぅ、みじゅたにぃ…」

栄口が甘えるように吐息を漏らし、水谷の名を呼ぶ。その仕草に嬉しそうにしながら、水谷がまた背中から抱きついて…見てるこっちが甘ったるいと感じるぐらいのキスをかましていた。


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