「…大丈夫か?」
「おー、ダイジョブー…」

ぐったりとした体を、後ろから抱きしめて支えてやる。
床に座りながら、まだ飽きずに田島の首筋に何度もキスをした。

俺の行為に、田島は嬉しそうに身をよじって笑っている。
それに、俺もつられて笑ってしまった。

「そろそろ帰らねーとなー…」
「んー、そうだなー…」

とは言いつつも、しっかり結んだ手は離せないんだけど。
言葉とは裏腹な行動に、また笑い合う。

「花井ってさ、思ったよりエロいのなー」
「…何だそれ」

「さっきさー、2回目抜かれる前にさ、『まだイケるだろ…?』って言われた時にドキュンってしたー!」
「リピートしなくていいんだよ!」

こいつ、三橋とか泉にバラさねーだろうな…。
ちょっと心配になりつつ、まぁイイかとも思ってしまう。

「花井ー」
「ん?」

「今度は、最後までシような!」
「……もちろん。覚悟してろよな」


何の準備もしてなかったから、今日はできなかったけど。
次にさっきのようなエロい田島を見てしまえば、限界なんて振り切っちまうだろうな。

「いつするー?」
「あのな…。…来週でいんじゃねーの」

「えー、水谷たち今週末するって言ってたぞ。俺たちもそれでいいじゃん!」
「今週末は俺が親戚の法事があるから、監督に言って午後練ナシにしてもらったんだよ。だから今週はムリだな」

「だって来週末はどっちも練習入ってんじゃんか!」
「…平日でもいいだろ? ミーティング終わりで、俺ん家に来ればいーじゃん」

ぎゅって強めに抱きしめつつ提案すれば、田島が少し赤くなった。

いつもは無邪気だったり精錬だったりするくせに…こんなの、反則だ。


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